プラタナス紋花瓶
■時代 : ドーム (アールヌーヴォー期)
■プロフィール: ドーム 兄・オーギュスト・ドーム(1853〜1909)と弟・アントナン・ドーム(1864〜1930)の二人のガラス工芸工房のオーナーの総称。  フランス・ロレーヌ地方の出身であるが,普仏戦争により家族がナンシーへ移住し,父の経営していたガラス実用器を製造していた会社を,兄弟で引き継ぎ,1891年から美術作品としてのガラス作品の制作を手掛けるようになる。 経営は兄・オーギュストが,作品制作の指揮は弟・アントナンが主に担当し,優れたアール・ヌーヴォー様式の作品数多く生み出し,エミール・ガレの作品と共に,この時代のガラス芸術の双璧と称されるようになり,1901年に結成されたエコール・ド・ナンシーでは,エミール・ガレが会長に,アントナンが副会長に就任する。 アンテルカレールやヴィトリフィカシオン等の装飾技術を開発し,アルマリック・ワルターなど優れた専門家を数多く迎えるなど,ガラス工芸の発展に寄与し,兄弟共に,フランスの最高勲章である,レジオン・ド・ヌール勲章を授与される。 二人の死後も会社は存続し,現在は高級クリスタルガラスのメーカーとしてクリスタル・ドームの名前で活動している。
■サイズ: H27.7cm
■価格: 80万円・税込み
■備考: 異色溶込・被せガラス 酸化腐触彫り
アールヌーヴォー期を代表するガラス工房・ドームの花瓶です。青紫を主体とした異色溶込ガラスに,被せガラスを施してプラタナスの枝と実を彫り込んだ作品ですが,葉の生命感の表現の見事さなど,ドームらしさが良く表現されている一点です。