仏像など古美術の保存復元などに携わる事で習得した技術を用いて，ユーモアある独特の感性を反映させた作品で知られる彫刻家・籔内佐斗司の木彫作品です。

三毛猫をモチーフとした(みけ)と名付けられた愛らしい一点で，伸びやかで柔らかみのあるフォルムで猫のしなやかさを表現し，そこに緻密な彩色と漆による黒の目の輝きなどを加え，更に胴体と首のパーツは別に作られていて，紐で連結して首が動いて向きを変えることが出来るなど，まるで生きているような生命感が与えられています。